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HELLSING OVA 1、2話

大英帝国・王立国教騎士団――通称ヘルシング機関。
反キリストの化物を駆逐するための秘密組織。
本作品は、ヘルシング機関所属の最強のアンデッド・吸血鬼アーカードを主人公とした、バトルアクションアニメである。

ちょっとカッコつけて入ってみたけれど、つまり「カッコつけてる様がやたらとカッコイイ!」枠のアニメ。
あるいは、「登場人物メガネ比率8割」枠アニメ。
延べ6年にわたって制作されたOVA作品なのだけれど、最後まで見ていなかったことを思い出しちゃいました。
だから、見なおして記事にしようと思います!

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#1

「お前に勝ち目はないぞ、アンデルセン神父。大人しく手を引いたほうが身のためだ」
「なにを馬鹿な……お前らまとめて、いま――」
「――なら早くすることだ。もたもたしてると、縊り殺したはずの者が蘇るぞ!」


プロローグと、アーカードとインテグラル、そしてセラスとの出会い。
イギリスではやたらと雑魚な吸血鬼が増えて、事件を起こしまくっている。
裏で糸を引いている黒幕がいるんじゃないの? というお話。

ヴァチカン法王庁特務局第13課――通称、特務機関イスカリオテ。
アーカードと同じく、対化物の切り札であるところのアンデルセン神父が、当面のライバル――もとい敵のようだ。
あの教信者っぷりに、若本ボイスがどハマり。

吸血鬼に血を吸われると、童貞・処女は眷属に、中古はグールになるらしい。
どいつもこいつも背筋が伸びるほどカッコイイのに、巨乳ちゃんなクセに処女なせいでドラキュリーナになっちゃうセラスちゃんに安心する。

アーカードの武器がオートマチック、セラスの武器が対物ライフルってあたりは、カッコイイけど、まぁありがち。
だけど、アンデルセン神父の武器が祝福儀礼の施された「銃剣」ってあたり、センスがほとばしっている。やばい。

「なぜ血を飲まなかった」
「っ……わ、わかりません……。でも……血を飲んでしまったら、なにかが終わってしまうような感じがして……」
「はっ! 半端者め。――だが、それもいいのかもしれん。お前みたく、おっかなびっくり夕方を歩く奴がいても」


#2

「今からブッ殺しに行くぞ。小便は済ましたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK? まぁ自殺する時間はあるかもしれないから、死ねば? これマジオススメ」


円卓会議が開かれているヘルシング機関本部、ヘルシング邸に襲撃をかけてくるグールの軍団。
率いているのは人工吸血鬼、ヴァレンタイン兄弟。
1話の吸血鬼も含め、その糸を引いているのはミレニアム――ナチス残党のようであった。

兄弟のキャラは、アンデルセン神父に引き続いてなかなか。
兄は死にっぷりが小物だったからなぁ、弟のほうがカッコいい。
執事のウォルターもカッコよかったけど、ちょっと戦いっぷりが鼻につく?
というか、アーカードもそうだけど、ご主人様があんなに苦しんでいるのだからカッコつけてる場合じゃないでしょう!

冷血に見えたインテグラルが、感情を露わにするのは見どころ。
最初はグールの襲撃があってマジで焦ってたよね。
途中からは、仲間を心から愛しているからこその、唇を噛み切るほどの怒り。
そして、セラスとウォルターが救援に来てからのドヤ顔具合。
最後の、自分の手でケジメをつけさせる痛み。
うん、お嬢様ぜんぜん悪くないですよ!

アーカードの強さがヤバい。
コードギアスもそうだったけど、強大すぎる力は、人を孤独にするんだなぁ。しみじみと思いました。
category
アニメ [★★★★☆]
HELLSING

HELLSING OVA 3、4話

このアニメの唯一の欠点は、OPがないところ。
逆に、EDに力入れすぎだからね。妊娠しそう
そこは本編に入りきらなかったストーリーを詰め込むところじゃないんだよ!

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#3

ヴァチカンは特務機関イスカリオテから、ナチ残党・ミレニアムを手引していたのが自分らだと挑発され、南米で戦争になる。
ドイツ軍人は敗戦時、南米に逃げることが多かったらしい。本当かな?

アーカードとアンデルセンの冷戦状態もヤバかったけど、今回はインテグラがヤバかった。
テロの濡れ衣を着せられ、警察の特殊部隊=人間が襲いに来たとき、セラスはためらうが、アーカードは迷わずに殺戮する。

「私がこれから殺そうとする連中は、ただ普通の人間たちだ。だが私は殺せる。微塵の躊躇なく、一片の後悔もなく殴殺できる。
 なぜなら私は化物だからだ。――ではお前はどうだ、インテグラ?」
「……私を舐めるな、従僕! 私は命令を下したぞ! なにも変わらない! サーチ・アンド・デストロイ! サーチ・アンド・デストロイだ!
 我々の邪魔をするあらゆる勢力は、叩いて潰せ! 逃げも隠れもせず、正面玄関から打って出ろ! すべての障害へと進み、押し潰し、粉砕しろォ!」


お嬢様、格好良すぎる。
フルメタルジャケットのパロディだとわかっていても「サーチアンドデストロイ」を検索するとこのシーンが一番上に出てくるあたり。流石だ。

そして、トランプ使いの伊達男ことトバルカインさんって、人間ですよね?
まぁやっぱりやられたなーとか見てて、ふと思ったけど、人間ですよね?? 強すぎないですか?? トランプ何組持ってるんですか!?
あ、やっぱり吸血鬼なんですか? うーん、じゃあやっぱりアーカード氏強すぎです。
つまり、そんなアーカード氏と対等に渡り合える人間のアンデルセン神父はヤバすぎなんです!

#4

「知っておくといい、お嬢さん。世の中には、手段のためなら目的を選ばないという、どうしようもない連中も存在するのだ。
 ――つまり、我々のような」


ドイツ第三帝国最後の大隊との大戦争の幕開け。
というか、占領されたのが空母一隻だけなら潜水艦で沈めちゃえばいいのにーとか思うのは、艦これ脳なんでしょうか。

魔弾の射手のくだりとか、ちょっと長かったかなーとか思わないでもない。
とにかく、この第4話56分間の内容は、6分間に及ぶ少佐の演説がすべてだ。

「諸君、私は戦争が好きだ。
 諸君、私は戦争が好きだ。
 諸君、私は戦争が大好きだ。
 殲滅戦が好きだ。電撃戦が好きだ。打撃戦が好きだ。防衛戦が好きだ。包囲戦が好きだ。突破戦が好きだ。退却戦が好きだ。掃討戦が好きだ。撤退戦が好きだ。
 平原で、街道で、塹壕で、草原で、凍土で、砂漠で、海上で、空中で、泥中で、湿原で――
 この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ」
「諸君、私は戦争を――地獄の様な戦争を望んでいる。
 諸君――私に付き従う大隊戦友諸君、君たちは一体何を望んでいる?」

「よろしい。ならば戦争だ」

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アニメ [★★★★☆]
HELLSING

HELLSING OVA 5、6話

#5

ロンドン・第二次ゼーレヴェ作戦、前編。
破壊されつくすロンドンと、追い込まれるインテグラ。
アーカードもセレスも出番はほとんどなく、なぜかペンウッド回である。

ところで、インテグラお嬢様の戦闘能力はどのくらいのものなんだろうか?
少佐は「あのアーカードが主と認めた、史上最強のヴァンパイアハンターの一族の当主」だと買っていたけれど、今回こそ力を見せてくれるかと思ったら、再び闖入するアンデルセン神父。かっこいい
というか、イスカリオテの戦闘員は何人いるんだ。ずいぶんたくさんに見えたぞ!

ペンウッド卿の男っぷりは、一体何なのだろうか。
インテグラに退却を迫られ、拒否するシーンは、涙ものだと思う。
秀でた部分がなかろうと、仁義を貫くことができたなら、信頼に値する存在になれるんだなぁ。

#6

「誰も彼も嬉々として地獄に向かって突撃していく……。
 一体誰があの中で――あの殺戮の地で生き残るというんだ。
 きっと誰も彼も嬉々として死んでしまうに違いない。黄昏の中で……」


第二次ゼーレヴェ作戦、中編。
メインはセレス&ベルナドットvsゾーリン・ブリッツ中尉。

巨大化とかなんでもありかよ! とか思っていたら、幻覚だった。
セレスの戦闘能力は、昨今のバトルを見てるといささか不安だ。
まだ人間の理解の範疇に収まってるからねぇ、勝てるんでしょうか……。

イスカリオテにやたらと上から目線なお嬢様にはわろた。
あの自信はどこから来るんだろう。バトルになっても勝てるくらいの力があるのかな。

てか、今さらだけど、プロテスタントとカトリックってそんなに仲悪いの?
マクスウェルの絶滅主義っぷりは、もはや清々しいよ。
ここにイスラム国とか出てきたらどうするんだろう? 発狂するんじゃないの
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アニメ [★★★★☆]
HELLSING

HELLSING OVA 7、8話

#7

ヘルシング邸、対ゾーリン戦後編。

セレスが血を飲んだのは、インテグラに次いで二人目か。
なんてゆーか、まるでエッチシーンみたいだった。やばい。
その後のBGMもテンションやばいし。

そして、そのシーンをきちんと待ってくれるゾーリンさんマジ淑女。
過去のトラウマをほじくり返す能力は、わざわざキャラの過去編をやらずに済むから便利だね!
ちなみに、セレスの左腕はずっと紅い霧みたいなまんまで、復活したりしないのかな?

#8

「主よ。我が主よ、インテグラ・ヘルシングよ! オーダーを」
「我が下僕、吸血鬼アーカードよ。命令する。白衣の軍には白銀の銃を以って朱に染めよ。黒衣の軍には黒鉄の銃を以って朱に染めよ。一木一草ことごとく、我らの敵を赤色に染め上げよ。サーチ・アンド・デストロイ、サーチ・アンド・デストロイ! 掃滅せよ! 彼らをこの島から生かして帰すな!」
「了解、認識した。マイ・マスター」
「拘束制御術式零号、解放。帰還を果たせ。幾千幾万となって帰還を果たせ! 歌え!」


ロンドン市街、ヘルシングvsバチカン・イスカリオテvs第三帝国ラスト・バタリオンの三つ巴戦。

マクスウェル、途中まで格好良かったのに、いきなりの小物臭がすごい。そして小物らしく死んでいった。
しかし、おかげでクレジットの幼少期がぐっとくる。
悪いやつだったけど、悪いやつじゃなかったんだよ……。

「もうなにも怖くありません」とか言いながら、力を解放したアーカードのビビっちゃうセラスちゃんかわいい。
そしてなによりアンデルセン神父がかっこいい。

「俺はただの銃剣でいい。神罰という名の銃剣でいい。俺は生まれながらに嵐ならよかった。脅威ならばよかった。一つの炸薬ならばよかった。心なく涙もない、ただの恐ろしい暴風雨ならよかった。これを突き刺すことでそうなれるのならそうしよう。AMEN」


王の力は人を孤独にする。
コードギアスでも言っていたけれど、あまりに強大すぎる力はアーカードを孤独にした。
そしてアーカードも、おそらくはC.C.と同じく、自らの存在を否定し、その命を終わらせる存在を求めていたのだろう。
化物は人に退治されなければならない。それがアンデルセンだったはず。
しかし、彼は人であることをやめ、神の奇跡の残骸と化した。それこそが彼の正義だった。なぜなら

「我らは神の代理人。神罰の地上代行者。我らが使命は、我が神に逆らう愚者をその肉の細部を一片までも絶滅すること――そうあれかし」

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アニメ [★★★★☆]
HELLSING

HELLSING OVA 9、10話+まとめ

#9

「所詮この世は修羅の巷の一夜の夢だ。俺はこの夜明けの刹那に、ついに死神となった。立って戦え、アーカード!」

アンデルセンの最後、吸血鬼になったウォルター。

前回あたりからウォルターが若返っている気がしていたけど、そうか、ずっと裏切っていたのか。
「なにがあった、どうしてだ」などとはもはや聞かない。
闘争こそが祈りで、勝利こそが救いなのだろう。だからかな、セラスの「ご達者で」がなぜかぐっとくる。

#10

最終回、セラスvs人狼の大尉、アーカードvsウォルター、そしてインテグラvs大佐。

とりあえず、アーカードが女の子になっちゃったのはなんなの!?
よくわからないけど、すっごくかわいいよ!

内容については……とりあえずカッコイイ。特に少佐が!
悪役キャラとしての完成度がすごいね。
「人間」の定義については、インテグラより少佐の台詞に共感できるなぁ。
心があって意志があるからこそ人間であり、それは形に囚われるものではない。
でも、もしかしたら化物になれるのもその意志の強さの賜なのかもしれない。



まとめ

7年かけて原作漫画を忠実にアニメ化しちゃいました! なOVA作品。
とにかく台詞回しが独特。そしてカッコいい。尺とか関係ないからね!

回を追うごとにクオリティが上がっている。
その時々のベストを尽くしているんだろうけれど、なんだかアニメーション制作の歴史を見ているようでもある。

ハードボイルドにカッコいいアクションアニメ枠、★4評価です。
このジャンルでこの作品を越えられるのは、なかなかないんじゃないでしょうか。
category
アニメ [★★★★☆]
HELLSING