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はるまで、くるる。 キャッキャうふふワールド+春海ルート

「自習は中断。乱交をするわ!」
「それは、P、ってことですか?」
「そうね。Pだわ。5Pをしましょうと提案しているのよ」
「一季さん、わかってますか? Pと言ってもペニスのPではありません」

「今の状況って本当の意味で、みんなの一季、じゃないわ。隠す、という意思が伝わるだけで、もうダメ。幾ら知っていても隠されていると思うだけで、嫉妬するわ」
「つまり、もっともっと、もっと! 情報を共有しあうべきだわ」
「あの~。共有するとどうなるんですか?」
「……キャッキャうふふワールドに行けるわ!」


12年3月末の発売当初にちょびっとだけ手をつけていたのだけれど「ハーレムものってやっぱり好きじゃないかも」とか思って積んでしまっていた「はるまで、くるる。」を崩すことにした。
部屋の隅からポスターが出てきて、せっかくだから壁に張ろうかなと思ったのだけれど、プレイもしてないのにそれはマズいかなぁという邪な動機から。
でも評判は悪くないようなので、きっとやって損はないに違いないよ!

タイトル画面で「最初からはじめる」を選ぶと、いきなりピンクが乱交を提案して4Pがはじまる展開。
正直かなり斬新なオープニングだったよ。
まぁ私はPのときは女より男の数のほうが多いべきだと思っている人なので、半年前はそのあたりで音楽性の違いから解散してしまっていたよね。
だってほら、一本のおちんちんに女の子がむらがるより、かよわい女の子がたくさんのおちんちんでアヘアヘにさせられちゃってるほうがエッチじゃないですか?
……はい、すこし黙ります。

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一周目は「キャッキャうふふワールド」で3ヶ月の春休みを過ごす。
うん、本当にすごく頭の悪そうな世界だよね。
90日が経過すると、初日に戻ってオープニングムービーが入る。
私はてっきり世界の頭が弱くなるまでの過程のお話になるのかと思っていたら、どうやらループもののようだった。

まず攻略したのは、おっぱいが本体の女の子、仁燈春海ちゃん。
声優は芹園みや。「車輪の国」の三ツ廣サチ、「まじこい」の小笠原千花ちゃんあたりでお世話になっていた。
有名な声優さんのようだけど、私はあまり当たっていなかったなぁ。

春海ルートは、遠くの山を目指して野宿するところでエッチしちゃうと入れる。
ちょっと小言の多い委員長キャラなだけかと思っていたらとんでもない、こいつは核爆弾だ。

「人を……。…………。誰かを」
「誰でもいいんだけどね。選り好みするような贅沢を言うつもりはないんだけど……」
「殺したいんだよ」
「心の奥底から沸き起こってくるんだ。人を殺してみたいって。実は結構、我慢してたりとか……」


春海の推理は、この閉鎖空間のような謎な世界は未来のスペースコロニーで、自分たちは2000年代の記憶を植え付けられた実験対象なのだとか。
空に見えるのは実は天井で、塔は空を支えるために必要なのだと。
月に見えるのは実は月じゃなくて、だから潮の満ち引きもない。
なかなか冴えた考え方だと思うよ。

記憶喪失も、用意された名前も食料も住居も衣料も、どこにも行けない環境も、何もかもに何者かの作為を感じる。
ここが人工的に作られた実験施設のようなものであることに、私も異論はない。
見えないところに黒幕のようなのがいて、みんながどんな生活をするのか観察しているに違いないよ。

けれど、春海の言う「先天的な殺人鬼がいるのか」という実験だというのは、いまいち賛成しかねる。
まだ1ルートしかクリアしてないからなんとも言えないけど、何かを抱えているのは春海だけじゃないはずだ。
少なくとも主人公は「表情がない。心が壊れている」という問題を抱えている。
同じように、他のヒロインも何かを抱えているに違いないと思う。

私は、これは核シェルターのような閉鎖空間にいろんなタイプの人間を入れてみたとき、どんな行動をするのかの実験なんじゃないかなぁと、なんとなく思いました。
あるいは、これは壮大な「脱出ゲーム」で、「三人寄れば文殊の知恵」が正しいのか証明しようとしている、とか?

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春海の「殺人欲」は、押さえきれない性癖らしい。
どうしても誰かを殺したい。殺さずにはいられない。
だから主人公は「自分を少しずつ殺させる」ことで殺人欲を発散させようとする。
主人公にとってそれは、みんなを守りたいからであり、自分の存在意義を確立することでもある。

「もしかしてとは思っていたんだけど。……一季ちゃんの趣味って自己犠牲?」
「んな趣味の奴はいねーだろ」
「そんなことないよ。自己陶酔と自己満足を満たせるんだから。趣味ってそういうものじゃない?」
「……でも一季ちゃんの自己犠牲ってそういうのじゃないよね?」
「……怖いんだよね?」
「それって自分が異常だってことがかな? みんなに嫌われるのがかな? それとも私に嫌われるのがかな?」


このゲームに出てくるヒロインは、記憶もないくせにやたらと鋭くて、ときどき焦るよ。

「自分に溺れて死ぬのは美しいですけど、周りは迷惑ですよ」


結局、少しずつ死んでいく主人公を見ていられなくなった静夏が、春海とバトルして殺そうとする。
けれど、静夏は負けてしまう。そこに登場する主人公。

曰く、誰かを殺したいと思う気持ちは、生を死に近づけたいと思うこと。
しかし、生きているものはいつか必ず死ぬ。
人が成したことは、生を燃やして形にしたことに他ならない。
足跡は生の残滓。自分たちは死に囲まれて生きているんだ。
その「死」をコントロールしたい。自分のものにしたい。だから殺してしまいたい。
つまり、好きだから殺したいんだ。それは全然おかしいことじゃない。春海は普通の女の子だ。

このよくわからない演説で、春海は説得されてしまう。
殺人欲をコントロールできるようになり、殺人鬼は発生せずに90日を生き延びる。

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主人公の演説は意味不明だったけど、それ以外は面白かったよ。
最初の「キャッキャうふふワールド」さえ乗り越えてしまえば、かなりハマれるかもしれない。

このゲームからは、本当に時間をかけて作り込んだ熱意を感じる。
これは「そして明日の世界より――」に「未来ノスタルジア」を足した感じだ。
基本立ち絵が多く、ポーズの差分も充実。しかも文章の途中で表情が変わったりキャラが動いたりしまくる。
こういうのって見ているだけで楽しくなるよね!
エッチシーンがあんまり萌えないのはご愛敬ということで。

次は秋桜を攻略します。さて、どんな話になるのやら!
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ゲーム [★★★★☆]
はるまで、くるる。

はるまで、くるる。 秋桜ルート

はるくる、三周目は未木秋桜ちゃんを攻略。
なんだか「Rewrite」の此花ルチアとキャラがカブっているような気がしなくもない。
声優はいわずもがな、まりのさんことかわしまりの。
本当にいつもお世話になっています。

秋桜ルートは、春海に血を見せないようにしながら、秋桜のちょっと無理して明るく振る舞おうとするところを肯定してやると入ることができる。
その中身は、正直私の予想の斜め上をいっていた。
冬音が、突然、死んだ。

開いた口がふさがらなかったよね。
そして、あの適当な冗談がもう聞けないのかと思うと、とたんに世界が灰色になってしまったよ。
ということで、秋桜ルートは「あきおの名探偵」な話。

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冬音が死んだのはとても悲しいできごとだったけれど、それとは別の次元で、秋桜は冬音の死体が気になってしまっていた。
どうやったらあんな死に方ができるんだろうか?
どうやったらあんな死体が作れるんだろうか?
そんな純粋な疑問を抱いてしまう自分が嫌で、それを主人公に赦してもらいたいと思ってしまう自分が嫌だった。
けれど、主人公はそれを「逃げずにきちんと向きあっていて偉い」と認めた。
こうして、主人公と秋桜は冬音の死の謎を解くことを決意する。

冬音の死というショッキングなできごとから、主人公が秋桜を支えたことで好きになってしまったらしい。
理屈としてはわかるけれど、具体的な描写が省かれていたから、いまいちピンとこなかった。
まぁ予定調和というやつか。

身体に傷ひとつつけることなく体内に入っていた時計、うずまき模様のダイイングメッセージ、無限ループに陥る詰め将棋。
冬音の残した手がかりから、秋桜はひとつの答えにたどり着く。

「この世界はループしてるんじゃないのか?」
「正確に言うと完全なループじゃなくてある時間と同じ状態になろう、という力がここ全体に働いてるんじゃないのか?」


秋桜さん、冴えてます。
正直、私は「はいはいループものループもの」というところで思考が停止してしまっていて、そのループが世界に及ぼす影響についてまったく考えていなかった。
死んだのは、何かしらのバグできちんと元に戻れなかったもう一人の冬音だったらしい。
冬音はそれを条件として提示させることで、秋桜の知能を調べようとしたのだとか。
正直、開かずの扉から出てきたのが冬音だったとは、まったく思っていなかった。びっくりした。

「心配してもらえて嬉しかったですよ。ただ私にも言いたいことはありますよ。私にだって誰かを心配する気持ちくらいあるんです」
「もし一季さんなら、1人で抱えられるモノを他人にあずけたりしますか?」
「自分ばっかり痛めつけようとするのって卑怯だと思いません? 自分が傷ついたからって、他人の傷を背負えるわけじゃありませんよ」
「一季さんはちゃんと他人に同情したことありますか?」
「……あっ、ある」
「だったらそれ、間違ってますよ」


では、なぜ冬音が二人生まれてしまったのか。
これは単なるバグじゃないような気がするよ。
おそらくループのなかで「元に戻ることが不可能なくらい変わってしまった冬音」が生まれたんじゃないのかな?
冬音はもう冬音じゃなくなってしまった。
けれど、冬音という存在は必要だ。
だから新しい冬音が生まれた。
それを昔は冬音だった存在が殺した。
こういうことでどうだろう?

では、なぜ冬音がそこまで変わってしまったのか。
ギャルゲー脳で考えると、それは主人公とお付き合いしたからに違いないよ。
冬音は生に大して斜に構えるところが見え隠れする。
平たく言えば、冬音には自殺願望があるんじゃないのかな。春海に殺人願望があるみたいに。
けれど、主人公と付き合うことで、その願望が根本的に変わってしまって。
絶対に死にたくない、この想いを殺したくない。そんな願望に。
でも、世界は元に戻って、主人公も元に戻って、自分だけ取り残されて。
そんな世界を壊してしまいたくなったんじゃないだろうか。

……ギャルゲー脳ここに極まれり、な推理だね。書いてる自分が嫌になるよ……。

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今回はくらげの水槽の前でのお話はナシ。
代わりに冬音視点っぽい独白があった。
針の刺さったままのクロダイが放置されているのは、何の伏線なんだろうか。
春休みが終わる直前に、秋桜が置いておいたものなんだろう。
記憶がリセットされた秋桜は、あれを見て何かを気づいているようではあった。
見ただけで自分のものだとわかるような、特徴的な針だったんだろうか?
それとも、部屋にある魚拓と放置されているクロダイが同じものっぽいのに全然腐ってない! みたいなのがヒントになっている、ということなんだろうか? よくわからん

さて、これから始まるのは冬音ルートっぽいね。
したいことをしよう。そう言っているからね。
……え、なに、冬音は妹になりたかったの?
いやまぁいいけどさ。むしろ歓迎だけどさ?

「ただ私は……。なんて言うんでしょうね。一度、自殺してみたかっただけなんです」
「それに距離的に一季さんが助けてくれる気がしましたから。ちょっと甘えてみたかっただけですよ」

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ゲーム [★★★★☆]
はるまで、くるる。

はるまで、くるる。 冬音ルート

はるくる、(私視点での)四周目は士蓮冬音ちゃんを攻略。
冬音の声を当てているのは、青葉りんご。
有名な声優さんのハズなんだけれど、あまりお世話になった作品は多くなかった。
「花と乙女に祝福を」の山本眞弥子、「1/2 summer」の忍坂つぐみ、「DEARDROPS」の桜井かなであたりか。
「euphoria」の主題歌を歌っているのもこの人だったね。
いろんな声を出せる、安定感のある演技派で、私はけっこうお気に入りです。

冬音は、常に暴走気味で適当な冗談ばかりを言うムードメーカーな女の子。
だったはずなんだけれど。

「一季さんは私のお兄ちゃんです!」「ずっと大好きだったよ、お兄ちゃん!」
「待て! 過程をいろいろとすっ飛ばすな! ずっと、って互いを認識してから数分しかたってねーだろ!」
「3分前から大好きだったよ、お兄ちゃん!」


いもうと、こころ、と書いて「まいしん」と呼ぶ謎の感情に突き動かされた冬音が、妹キャラになってしまった。
うむ、悪くないぞ妹心。私の兄心を揺さぶってくる。

前半は、狂犬気味ないけない妹になってしまった冬音とにゃんにゃんする展開。
部屋決めのときの静夏の恋愛師匠っぷりには、正直脱帽したよ。
秋桜ルートのときのラストとはうって変わったギャグ展開のオンパレード。
あのシリアスな感じを吹き飛ばそうと、わざと冬音がはしゃいでいるようにすら見えた。

そしてなぜかもう一人の冬音が「真冬」という名前で登場してきた。なにこれびっくり
真冬ちゃんは舌っ足らずな大人しい女の子で、春海に猫っかわいがりされていた。

---

「お2人は知らないでしょうけど、逃げる場所なんて本当にこの世のどこにもないんですよ」


そして90日目になり、冬音のネタバラしタイム。
核シェルターのようなところ、という私の推測は、そんなに間違っていなかった。
実験ではなく、在り続けることそのものが目的だったとは思わなかったけど。
そして、冬音ともう一人の冬音についての推理は見当外れもいいところだった。ごめんなさい。
本編で語られたのはかなりのトンデモ理論だとは思ったけれど、それなりに説得力はあったような気はする。

冬音だけは記憶がリセットされずに7000年近い時を生き続けてきていた。
冬音もまた壊れていたから、精神的に耐えられないことではなかった。けれど肉体がもう限界。
このままだと、だれにも知られずに、自分でも気付かないうちに自殺してしまう。
だったら、自分の最後の瞬間を主人公に記憶してもらって、主人公の中で生き続けたい。
それが冬音の「したいこと」だった。

ひょっとして、14000回近いループの中で、冬音は一度も主人公と付き合ったことがなかったのだろうか?
「キャッキャうふふワールド」では冬音も主人公とヤッちゃってたことになっていたから、やることはやっていたのだろうけれど。
冬音は助けて欲しかったんだろうなぁ。
それが甘えたいっていうことで、その欲求は秋桜ルートラスト、飛び降り自殺を図った冬音を主人公が助けたところで、実行に移す決意を固めたんだろう。

冬音を殺して7000年の記憶から解放した主人公の戦いが、これから始まる。
さて、彼はどこに向かうのだろう。この世界に居場所なんて本当にあるのだろうか?

「蘇った私はきっと可愛いです。可愛がってあげてください」
「冬音ッ!」「愛してる」
「そんなの当たり前ですよ、お兄ちゃん。……私達のいるべき場所はきっとここじゃないんです」

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ゲーム [★★★★☆]
はるまで、くるる。

はるまで、くるる。 静夏ルート

はるくる、私視点ですら何週目か数えられないくらいのループを経て、和葉静夏ちゃんを攻略。
静夏の声を当てているのは、竹岡美柳は車の人こと、清水愛。言われるまで気づかなかった。
そうだね、「グリザイア」の小嶺幸、「恋愛0キロメートル」の木ノ本乃来亜だね!
あ、「1/2 summer」の神ノ木汐もそうか。
しっとり目の中にキラリと光る棘が見え隠れする声質で、私はかなり好みかもしれない。

静夏は「~~だわ」が口癖な、お嬢さまキャラ……なのかな。
この口癖は真紅ちゃんだけでけっこうお腹いっぱいなんだけどな。まぁいいか。

冬音を殺し、ツリトプシスカーネーションの管理人となった主人公は、いつか氷河期が終わり、いるべき場所を見つけられると信じていた。
そうして三千年が過ぎたころ、メールを受け取る。
そこには、太陽が寿命を迎え、氷河期が永遠の氷河期となった、と書かれていた。

自分たちが永遠に救われないことを知った主人公は、発作的に自殺するほどの絶望に襲われる。
そして記憶を失い、しかし絶望した感覚だけを覚えて0日目を迎えたところから、静夏ルートははじまる。

「自殺なんか絶対にさせないわよ」


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鬱病のように無気力になってしまった主人公に、静夏はひたすら元気を取り戻させようとする。
静夏は聖女としての役所でメンバーに選ばれたという話だったけれど、たしかにそう言われるだけの愛に溢れた女の子だった。

あの手この手で主人公を元気にしようとし、とうとう「電子の妖精、マジカルデジタル静夏ちゃん」になってしまう。
主人公は酷評していたけど、この名前は語呂がよくって私は好きだよ?
音痴っぷりはひどかったけど。

「私が! 私が支えてあげるわ。だから大丈夫だわ」
「2人で一緒に潰れたらどうするんだよ」
「その時は一緒に死んであげるわよ」
「それだけのことだわ。死んだように生きていく一季を見るくらいなら、2人で潰れたほうがマシだわ」
「どうしてだよ。とんでもないことかもしれないんだぞ!」
「バカだわ」
「最後まで言わないといけないのかしら? 好きな人を支えるのは素敵なことだわ。その人に必要とされているのだもの」
「素敵なことで私が潰れるわけないわ。だって素敵なんだもの」
「……静夏は強いんだな」
「そんなことないわ。ただ素敵なことが好きなだけよ」


静夏は人より感情の量が多いらしい。
それは、90日が経っても消えない部分の記憶も、人より多くなるんだろう。
だから主人公の違和感にもいち早く気づき、苦しんでいるのにも気づき、なんとかしなくちゃいけないと思ったに違いない。

そうして元気になった主人公は、決断を迫られる。
この決断の内容は、そこまで気が咎めるものなんだろうか?
喜び勇んで即決するようなものじゃないかと思うんだけど。
いくら元が人間だったとは言え、この絶望を光で照らせるなら、そうするのが普通じゃないのかなぁ。
……あ、だから壊れてるのか。なるほど

けれど、それは主人公にとって「背負うべき罪」だった。
それを一人で抱えこもうとする主人公に、静夏は怒る。

「本当に優しいなら、本当に同情があるなら、本当に好きなら、本当に愛があるなら……しっかり私を傷つけることができるはずだわ。それができないなら、一季の感情なんて全部、偽物だわ」
「守られたいわ。よしよしってしてもらいたいわ。だけど同じくらい傷つけられたいのよ。特に一季が傷つく時は、同じ痛みが欲しいわ」
「私は一季になってしまいたいわ。だけどそんなの無理だし。本当にそうなってしまったらつまらないわ。だから一季に優しくされたり、傷つけられたりして……一季でたくさんになりたいのよ。だからこんな時に、私に離れろだなんて、絶対に言わないで欲しいわ」
「私のこと好きなら、私を傷つけることに怯えないで……。それで一季のことを嫌いになったりなんてしないわ」


これはきっと、処女喪失が「痛いけど嬉しい」のと同じ理屈だろう。
私にはよくわかる気持ちなのだけれど、男にはあまりピンとこないのだろうか?
何はともあれ、こんなことをきちんと言葉にして伝えられる静夏は、すごく素敵な女の子だ。
初めて見たときから好きだったよ!

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静夏が絡んでくると、冬音とはまた違ったギャグ要素が絡んできて、これもなかなかよろしい。
主人公が下らないシリアスな雰囲気を出そうとしたから、シモネタを出してぶち壊すのとか。
私としては、ロリ担当、兼ギャグ担当の冬音よりポイント高い。
バール担当、兼気絶担当、兼嘔吐担当、兼ピンク担当だもん。すばらしい
秋桜ルートだったと思うけど、魚を捌くときの嘔吐の「おえっ」は、本当に真に迫っていて萌えてしまったよ。
今回もジョギング中に吐いたしね! あれはわろた

静夏ルートが終わり、これからトゥルーなのかな。
当初の予想とは260度くらい違う方向に話が進んでいるのだけれど、もういったいどうやってオチがつくのか想像もできないよ。
いや、ハーレムエンドがオチなんだろうけど、そういうことじゃなくてさ?

「女の子が魔法少女だったなんてよくあることよ」
「ねーよ。どこの世界の常識だ、それ」
「でも男の子にとって女の子は魔法使いみたいなものじゃないかしら?」

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ゲーム [★★★★☆]
はるまで、くるる。

はるまで、くるる。 キャッキャうふふワールド(再)+まとめ

15000年を経て、ようやくハッピーエンドを迎えることができた。
キャッキャうふふワールドが再来するのは予想できていたけれど、まさかああやって終わるとは。
本当に春が来た感じで、とてもよかったと思います!
この読後感のさわやかさはなかなかだよ。本当に春休みにプレイしたかった。
……あ、発売は延期したから4月末なんだったっけね。

ただ、AAとのシーンはなんだったんだ。
……シーン? いや、深く考えたら負けな気がする。
どうせならもっとがっつりやってくれても……需要がないか……

以下まとめ。



シナリオ

アイディア勝負なシナリオゲー。
プレイ前は「春休みに合宿かなにかに行って、そこで怪奇現象にでも巻きこまれる話なのかな」とか漠然と思っていたのだけれどとんでもない、進むにつれてどんどん話が予想外の方向に飛んでいってしまっていた。

起きる事件も「ええっ!? なにそれ!?」という意表を突かれるものばかりで、退屈しない。
エロゲーには「お約束」が多くて、しかもヒロインといちゃラブする!というある種のゴール地点が見えているせいか、シナリオの展開も「お約束」になりがちで退屈してしまうことがあるけれど、このゲームにはそれがない。
この点に関しては、かなり意識して作り込んできているように思う。

設定ではかなりのトンデモ理論が展開されていたけれど、なぜか説得力があったよ。
秋桜ルートの冬音死亡事件に関してだけは、いささか「意表を突く」ことを優先しすぎたのか、ネタバレの説得力が欠けているように思ったけれど、許容範囲ではあった。
冷静に考えれば「四次元記憶媒体ってなんだよそれ?」とか「地球ごと動かすって、慣性の法則で大気が吹っ飛ばされてしまうんじゃ?」とかいろいろツッコミたくなったけど、私は冬音のこの言葉でその気をまるでなくしてしまいました。

「原理を知らなくても電子レンジは使えますし、女の子の本当の秘密を知らなくても、私をあんあん言わすことはできます」


シナリオの量的にはかなり少ない。
大してやりこんでもいないのに4日で終わってしまった。
たしかにかなりあっさりだったとは思うけれど、これはゲームの完成度にはほとんど影響ないと思うので、まったくマイナス評価ではないかな。
ここから量を増やすとなると日常シーンを付け足していくことになるだろうから、そうすると逆にサクサク感が失われてしまうかも。

オススメ攻略順はなし。一本道なシナリオなので、自動的に攻略順序が決まります。

テキスト

冬音と静夏の二人が相当に面白かった。
ギャグシーンはなんらかしらの才能のほとばしりを感じたよ。
特に冬音ルートの冒頭。あれはすごかった。
静夏のエキセントリックさもなかなか冴えていたなぁ。

主人公は基本はベタなツッコミ役だったけれど、それも時折輝きを放っていた。
私のお気に入りは、共通ルートで静夏が山道でおしっこしたときの、自虐含みの責めに対する一言。

「そういうチキンレースみたいな冗談はやめろ」


キャラクター
  静夏 > 冬音 >> 春海 = 秋桜

個別シナリオの感想のところにも書いたけれど、静夏のキャラ付けはすばらしいよ。
優しいし、ピンクだし、情が深いし、バールだし、失神するし、嘔吐するし、サイバーウィッチだし。
欠点らしい欠点は「~~だわ」という喋り方が少しだけ鼻につく程度か。

冬音もギャグキャラとしては相当秀逸。
だから冬音が戦線を離脱した秋桜ルートと静夏ルートは、かなりガッカリしたよ。
逆に、管理人としての冷めた冬音は間違いなくギャップ萌えだったね。
私はこういう女の子が好きです。

絵・CG

SDキャラが文句ナシにかわいい。
立ち絵とCGは、下手ってわけじゃないと思うんだけど、おっぱいが少し気になったよ。特に春海。
おっぱいってああいうのだったっけ? なんかおかしくない?

立ち絵のバリエーションの多さは特筆に値する。
たぶん基本3種類に、ポーズ差分がそれぞれ2種類ずつくらい。すごく多い。
基本2種類(ポーズ固定)みたいなゲームが多いなか、これはとても贅沢に感じた。

ついでに、そのキャラがぷるぷる動いたりころころ表情が変わったりして、スクリプトにも手が掛かっていることがよくわかる。
丁寧に作品を作っていることが感じられて、プレイしていて嬉しくなってしまうね。

Hシーン

たぶん実用に耐えうる……かな。
すいません、私はあまり合わなくて一度も使えませんでした。
そもそも私はハーレムものにまるで興味がなく、個別ルートでもエッチのシチュエーションを大事にしてくれなかったせいかもしれない。
「よし、明日の夜エッチしよう! 部屋で待ってろ!」みたいな約束をしてからシーンに突入されると、なんだかね……。
もしかしたら私の体調的な問題もあったかもしれません。

声優

春海役の芹園みやだけはあまり好みじゃなかった。
それ以外はよかったね。特に冬音役の青葉りんご。すばらしい

音楽

何の変哲もないスライドショー形式の手抜きオープニングムービーが、なぜか気になる。
というか、センスがとてもよい。物語の世界観と一体になった感じがするね。
曲もまぁまぁいいよ。
BGMについては、良かな。

システム

何も文句はありません。必要十分。

総評

オープニングの「キャッキャうふふワールド」に当てられてしまい、半年も放置していたことを後悔するほどのゲーム。
なぜもっと早くプレイしなかったのだろう、と思ってしまったよ。
全編あの調子なキャラゲーだったら再び途中で投げ出していただろうけど、オープニングムービーをはさんでからの惹き込まれ具合はすごかった。

制作スタッフの、この作品にかける熱意が伝わってくるようだったね。
作り込まれている、といったらいいのかな。
大本の世界観を余すことなく作中に反映させてこようとしてきていた。
その姿勢はとても好ましいよ。

公式HPの読み物も充実していて、なかなか楽しめました。
四コマはちょっと滑ってたけどね。特典の「あきおの名探偵」はだだ滑りだったけどね。

部屋のすみっこから偶然発掘したポスターを張るために崩したはるくるだったけれど、そんな不純な動機でプレイしたのを申し訳なく思うほど満足の秀作、★4評価です。
ハーレムにまったく興味がなくてもプレイする価値あり。
さぁ、私の春はどこだ?
category
ゲーム [★★★★☆]
はるまで、くるる。