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1/2 summer 叶ルート

気楽にできるゲームないかなー? そうだ、アルコット作品とかいいんじゃない? おぉ、ちょうど良く6月末に新作が出てるじゃないか!
というくだりを経て手に取った、Alcotハニカムの新作「1/2 summer」。
読み方は「ワンサイド・サマー」らしいね!

Alcotハニカムと言えば「リアル妹のいる大泉くんのばあい」に代表される、低価格でボリューム少なめな、良質なギャルゲーを作るブランドだというイメージ。
ワンサイド・サマーは、ヒロイン4人+トゥルーというフルプライス作の模様。
これから夏が始まろうという時期にちょうど良さそうです。

主人公は、夏休みに祖母の実家でもある旅館に手伝いに来て、そこに棲みつく座敷わらしのクロハを軸に、ヒロインたちと仲良くなっていく。
まずはハイテンション・ハイゲインな肉食系女子、詩代叶(うたしろ・かなみ)ちゃんから。
叶役の声優は、桐谷華。
「穢翼のユースティア」のラヴィリア、同じAlcotハニカムの「春季限定ポコ・ア・ポコ!」の野々宮藍の声を当てていた人だ。

……というかさ、まさかと思うんだけど、ひょっとして実妹の一葉は攻略できないの?
なんで一葉に関する選択肢がまったく出てこないの?
ねぇ本気? なんでお兄ちゃんラブな妹が非攻略キャラなの? 大丈夫? 大丈夫じゃないよね?

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叶ルートは、異常なまでに肉薄してくる叶に主人公は惹かれていくけれど、そのハイテンションの裏に隠されたモノを感じ取り、身体の関係に流されずに心を繋げていく話。

女体は気になるけれど本当に好きかどうかよくわからない。
一度でも抱いてしまえば叶が消えてしまいそうな気がして、その一歩が踏み出せない。
しかし無理矢理押し倒されてエッチしてしまう。
その後明かされる、叶の秘密。

正直、手コキ・素股までされておいて「本当に好きかわからない……」とか言ってなかなかセックスしようとしない主人公には、だいぶ焦れた。
いいからさっさとヤレよ! ヤッてから考えろよ! と思った。
そしてヤルことヤッても、セックスそのものが叶に対する印象を変えることはなかったようだった。はぁ。

しかし叶の告白はちょっと予想外だった。
思わず3秒くらい固まってしまったよ!
この設定はとても素敵だと思う。

その後のお見送りシーンまではやっぱりダレたけれど、叶のバカップルぶりが可愛かったから許す。
というか、声優の桐谷華の演技がとても良い。
ポコ・ア・ポコ!の残念系義妹な藍ちゃんの声も好きだったけれど、輪を掛けて素晴らしいよ。
こういう女の子が周りにいたら、とても楽しいだろうなぁと思います。

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世界観的な設定としては、ここは誰かの願いが叶う世界なんだろうと思う。
クロハは「神の意志が明確になれば、世界は変わる」と言っていた。
叶の運命を変えたがっていたのは主人公の枢だ。
じゃあ主人公が神なのかというと、それも違う気がする。
冒頭のクロハのおまじないで、主人公は土地に受け入れられた、みたいなシーンもあったし。
幼少期、この町に住んでいた頃にしたなにかが土地神に気に入られた、とかそんな話じゃないかなぁ?
しかし当の龍神様は、今はお留守のようで。ふぅむ。

一番ラストの叶のシーンは、なかなかキュンキュンしてしまった。
しかし主人公以外の視点からは世界がどう見えているのか、きちんと語られなかった。
叶は、付き合っていたことや結婚式を挙げたことは現実だと認識しているようではある。
設定だけがズレてしまい、夢オチとして処理されてしまっていたってことで良いのかな。
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ゲーム [★☆☆☆☆]
1/2 summer

1/2 summer つぐみルート

ワンサイド・サマー、2ルート目に選んだのは幼馴染みな巨乳ボクっ娘の巫女さん、忍坂つぐみ。
つぐみ役の声優は青葉りんご。
有名な声優ではあるけれど、あんまりお世話になっていないかもしれない。
「花と乙女に祝福を」の山本眞弥子、「DEARDROPS」の桜井かなであたりか。
さすがに人気声優なだけあって、安定した演技だったと思います。

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つぐみルートは、除霊巫女のゴーストバスターズ! なお話。
幼い頃は主人公に構ってもらえないという意味では汐に勝てず、男勝りだった性格も災いして女の子らしさも得られず、勉強も苦手で、好きな雑学も間違って覚えているものばかり。
自分に自信の持てないつぐみは、主人公になにか勝てるものを手に入れ、認めてもらおうと頑張る。

それはおっぱいをアピールしてエッチを迫ることだったり、巫女的なチカラを使って霊を祓うことだったり。
けれど、そうやって必死に頑張って、主人公にも誇れるモノを手に入れたと思ったのに、それは主人公がいたから身につけられたものだった。

大筋としてはベタでありがち。
みんなで幽霊退治な展開はドタバタしてて面白かったけれど、その後はどうにも失速気味だった。
幽霊の未練を晴らして成仏させるのも、アレでよかったの? って思っちゃったし。
そのイベントと、つぐみが自分に自信が持てるようになる話の関連性もいまいちだし。
完成度はあまり高くないシナリオだった。

ただ、恋人同士になる前からセックスしまくってたのと、幽霊に取り憑かれてエッチできなくなっちゃった!なのはウケた。
エッチには誘えるけど付き合ってなんて言える度胸ないよ! ってどういうことなの。
あれ一歩間違えればヒロインじゃなくてセフレルート入っちゃうからね。
エッチシーンの構図はちょいちょい妙なのもあったけれど、つぐみの表情はエロかった。

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世界観的な設定については掘り下げるルートではなかったかな。
主人公の背後霊に土地神がいるっぽかったけれど。
あれか、やっぱり選ばれしモノ系な主人公か。あるいは太郎八郎の生まれ変わりとか?
澄空の背後霊はお坊さんって言ってたから、もしかしたら澄空ルートではなにかわかることがあるかもしれない。
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ゲーム [★☆☆☆☆]
1/2 summer

1/2 summer 澄空ルート

ワンサイド・サマー、3ルート目はロリ系クーデレな久遠寺澄空ちゃん。
澄空の舌っ足らずな甘い声を当てている声優は、杏子御津。
「恋と選挙とチョコレート」の青海衣更、「真剣で私に恋しなさい!S」の九鬼紋白、「スマガ」のガーネットなんかでお世話になっているね。
このロリ声は可愛い。可愛い。

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澄空ルートは、迷い猫オーバーラン! なお話。
猫を保護して飼い主や里親を捜したりしてるうちに、引っ込み思案で人付き合いのヘタだった澄空が一回り成長していく。

付き合うまでと付き合い始めた当初は澄空ちゃん萌へ~☆ な感じだった。
けど、それに慣れてしまうとそれ以上はなにもないルートだった。

初対面で好感度マイナスぶっちぎり状態からどうやって付き合う展開になるのか気になってはいたのだけれど、ツン全盛期のうちからいきなり69始めちゃったり、「せっくす、おしえて」とか言い始めたり、いろいろブッ飛んでいた。
エロゲーらしい展開に頬のゆるみはなかなか戻らなかったけれど、一度戻ってしまうともうゆるむことはなかったのでした。

ていうか、つぐみルートのときも思ったけれど、付き合う前からヤリまくるのこの世界だと結構普通なんだね。
一通り女の子の身体を開発し終わってから「これ以上はちゃんと付き合ってないのにできないよ」とか、はァ?? っていう感じだった。
でも開発されていく澄空は可愛い。
性について無知な子がカタにはまり、どんどんセックス依存症っぽくなっていっちゃうのには萌えました。

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そういえば、今回も世界観についてはまったく掘り下げなかった。
オチもあれでいいのだろうか。いや良くないでしょ?
自立したいって思っているのなら、両親についてもなにか語らないと片手落ちだったんじゃないでしょうか?
どうにも完成度が低いシナリオだったように思う。
エロゲーシナリオってこのレベルでいいのかな?

しかし、叶の裏事情を知っているだけに、叶の無邪気さが痛い。
叶はもっと後に攻略するべきだったかもしれない……。
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ゲーム [★☆☆☆☆]
1/2 summer

1/2 summer 汐ルート

4つの選択肢で全部違うヒロインにフラグを立てれば奇跡の妹ルート突入か!? と思って試してみたけれど、まったくそんなことはなかった。くそ。

ということで、ワンサイド・サマー、個別ルートラストは一途で従順な天然系幼馴染み、神ノ木汐ちゃん。
汐役の声優は代初空こと車の人、清水愛。
そうだね、「グリザイア」シリーズの小嶺幸、「恋愛0キロメートル」の木ノ本乃来亜の声を当てていた人だ。
今回はお気に入りのはっちゃけっぷりっは見られなかった。残念。

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汐ルートは、クロハの世界に汐と一緒に入ったら出られなくなっちゃった! なお話。
汐にとっては主人公と夫婦でラブラブしていられるなんて理想の世界。
現実なんかよりもよっぽど楽しいから、帰りたくなかった。

まぁなんていうか、この主人公は主人公じゃないよ。こんなのモブの思考だよ。
もしかしたらこんなモブキャラ属性があっても主人公になれるんだよ! っていう、なにかへのアンチテーゼなのかもしれないけれど。

とにかく幼い頃のお医者さんごっこという名のエッチなイタズラを押してくるこのゲームだけれど、高校生になった今でもその延長線上で汐にエッチなことをしまくりまくり。
エロゲーらしく女の子のほうから誘ってきてくれて、それはとてもニヤニヤできるのです。
が、そのまま中出しセックスしまくっておいて、女の子から「付き合ってほしいの」って告白された途端に「いや、好きとかそういうのかよくわかんないし……」ってごまかすとか、相当アレだよね。
もういいじゃんね、そこまでヤッたなら付き合っちゃえばさ。
ほら、口でだけ気を持たせるようなこと言っとけば余裕でセフレルート突入ですよ?

というか、汐のセックスアピールは受け入れておいて、叶のアピールはスルーですか。
あぁなるほど、叶はタイプじゃなかったんですね。
尻に敷かれるよりも、従順な女の子を尻に敷きたいタイプだったんですね。

そして、汐と夫婦な世界に閉じ込められたら、やっぱり流されてセックスセックス。
一応中出しと外出しを選べるのは、良心の呵責のあらわれってことなんでしょうか。
まぁ私は当然中出しを連打しましたけれども。

このまま汐が孕んで出来婚でもすれば面白かったのに、汐が本気で夢の世界から帰りたくないと言い張るのを見て、ようやく告白を受け入れる覚悟を決める展開。
だってそうしないと帰れないもんね。
もうなにこれ。ギャグ?

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そういえば、平行世界での主人公と汐はどこにいってしまったんだろう?
主人公たちが来たら消えちゃって、帰ったら復活するのかな?

まぁとにかく、これでトゥルーが解放された。
気を取り直してクロハちゃんとエッチしようそうしよう。
……え、できるよね? 大丈夫だよね?
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ゲーム [★☆☆☆☆]
1/2 summer

1/2 summer アフター+まとめ

ワンサイド・サマー、ラストはトゥルーというか、アフターなシナリオをやって全クリ。
4ルートすべてのエンディングを見ると、クロハの昔話の後に勝手に始まります。

内容は、世界の設定について。
いささか虚を突かれる内容ではあった。
叶ルートくらいの衝撃はあったな。

ただ、世界の設定を教えてもらって、「へーなるほど」以上に発展しなかったのが残念。
それを知ったから新しくなにかイベントが起きたりすれば良かったのに。
起きないならハーレムエンド確定なんだから、さっさとハーレム作ってシーンでも入れちゃえば良かったんだ。
CGもなしであのグダり具合は、このゲームの悪いところを象徴しているように思うよ。

……で、だれともエッチせずに終わっちゃったんですけども?
クロハは? 一葉は? 岳は? なんでシーンないの? なんで? どうして?

以下まとめ。

--- シナリオ ---

冗長。そして根幹の設定以外、予想のつく展開が多かった。
その根幹は立派なのだけれど、辻褄合わせ以上の働きがあったのか疑問。

個別シナリオ自体にもっとその世界観の設定を落とし込み、全体にひとつのテーマを持たせて統一感を出した方が、プレイしていて先が気になる作品にできたように思う。
言われてみれば……みたいなのは多いけれど、それが読後感を良くする方向に働いていないのだよね。

そしてその個別シナリオは、萌えゲーとしてもやや疑問符を付けたくなる。
なんというか、プレイしている最中にどこを目指して着地しようとしているのかまったく読めない。
澄空ルートでそれは顕著だったように思う。
「お金持ちな実家からの精神的自立」がテーマなシナリオなのに、実家の話題はほとんど出て来ず、猫の話題に終始する。なんだかなぁ。
ただただ女の子といちゃいちゃしたいだけならアリなのかもしれない。

そして、一葉とクロハのルートがないのが意味不明。
一葉とか、エッチしないならなんで出てきたの? ねぇなんで?

シナリオ別評価
叶 > つぐみ = 澄空 > 汐

叶ルートだけは、世界観設定と個人設定がうまくリンクしたシナリオになっていたと思う。
とは言え、やはりプレイしていてダレるのには違いないけど。

汐ルートは、主人公がモブキャラ並の度量しかない。なにこれ。
メインヒロインな汐のキャラクターをまったく生かせていませんでした。

--- キャラクター ---

オススメ攻略順
(つぐみ or 澄空) → 叶 → 汐 → アフター

叶のキャラクターは秀逸。
声とも合っていて、とても輝いていたと思います。
ただ、裏に背負っているものが重すぎて、それを知っていると見ていて心が痛くなる……。

澄空のデレっぷりもなかなか良かったなぁ。
クーからデレへの移行にもう少し説得力があればもっと良かったんだけどね。

主人公にまったく魅力がないのは痛い。

--- 絵 ---

全体的なグラフィックのクオリティは高いんじゃないかな。
キレイ系な萌え絵で、最近こういう絵柄は多い気はするけど、それでも上手いと思う。

けれど、チビキャラCGのクオリティはびみょーかも。
SD画って描くの難しいのかな? 普通のCGよりは手がかからなさそうな気がするから、もう少し力を入れてほしかったなぁってのが一般人の意見です。

--- その他 ---

声優
叶役、桐谷華の演技が秀逸。
一気にこの人のファンになってしまったかもしれない。
この演技はギャグキャラにぴったりだよ!

澄空役、杏子御津のロリ声も良かった。
それ以外は普通。

音楽
オープニング曲とエンディング曲は、割と私の好みかもしれない。
オープニングムービー自体は平凡なスライドショー。
BGMも特筆すべき点はなし。

Hシーン
概ね1シーン1CGで、各キャラ6回前後イベント発生。
内容そのものは比較的ライトだけれど、付き合う前からエッチしまくってるのが印象的。
セフレの作り方ってこうやってやるのかもしれないよね。

システム
可もなく不可もなく。

--- 評価 ---

中級者になりたい初心者向けエロゲー。
制作側としては、女の子とラブイチャするだけじゃ満足できなくなった人に「あぁなるほど! そういうことか!」って言わせたかったんだと思う。
実際は「ふぅん、そうなんだ」で終わってしまったのだけれど。

どうにもテーマがブレてしまっているように思える。一貫性が足りないっていうのかな。
第一、日本の神様と天使が一緒にいる世界って、そんなのアリなの?
そもそも夏である必要なかったしね。

設定自体は興味深かった。
けれど、それを掘り下げてシナリオに反映させようとする努力が足りない。
クロハについてとか、結局全然わからずに消えてしまったしね。

あと、一葉はともかくクロハにまでシーンがないとか、なにもわかってない。
もっと前評判をきちんと調べてから手に取るゲームを選ぼうと思います。
★1評価です。
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ゲーム [★☆☆☆☆]
1/2 summer