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C3 -シーキューブ- 1、2話

まったり系を好みそうな人にオススメされた、11年秋期二作のうちのひとつ。
ちなみにもうひとつは未来日記。

モノが思念を持って擬人化しているのに興味があったので、こちらを先にしてみた。
九十九神のようなものなのかな。

--- 1話 布団に移るものを知らない (Night of the Cube) ---

物語のはじまり。
主人公とフィア、そして幼なじみのこのはの紹介。
フィアは妙な立方体の九十九神らしい。
主人公の家は清浄な気に満ちているので、呪われた道具であるフィアの呪いも解けるらしい。
さらに人に好意を持たれたり感謝されたりするとさらに良いとか。
あとはお決まりのドタバタ劇。

フィアの出自がよくわからないな。
どういう世界観のキャラクターなんだろう。
どういう呪いを受けていて、どんなことができるのかとか、そういう話が全くなかった。
それは物語の核心になるので追々…ということなのかな?

パンツを惜しげもなく見せてくれるのはとても良いと思います。

--- 2話 どこに、なにを、なにか (When contents of the cube are exposed) ---

フィアが学校に編入、そしていきなりのバトル回。
え、なにこれバトルものだったの?
なんか委員長は此花ルチアみたいだったな。

フィアの出自がちょっと語られる。
元は処刑機械だったらしい。なんかディエスのマリーみたいだな
このはも呪われた道具だった。
フィアとこのはが、禍具を処分する組織のゴスロリお姉さんとバトル。
バトルのクオリティは普通。

このアニメの特徴点は、色彩設計かな。
ちょっと変わった色遣いをするね。
嫌いじゃないよ。
オープニングはかなり好きかも。

次回は過去の記憶に目覚めたフィアのバトル回か。
フィアのその忌まわしい過去を主人公が受け入れる感動的なシーンがありそう。
そこまで面白くならなさそうなアニメだな。
気を抜いて楽に観ていこうか。
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C3

リトルバスターズ! 1話

べすと的ギャルゲーランキング、堂々の第二位「リトルバスターズ!」がアニメになった。
待ちわびていたよ!
ひょっとしたら、久々に毎週観てしまうかもしれない。

Key作品なのに、制作が京都アニメーションではなくJ.C.STAFFだということで、あまり前評判はよくない様子。
PVを見た感じ、キャラがだいぶロリロリしていたようではあった。

中身は、全キャラエンディングをなぞってからリフレインへ行くという、壮大な話を小耳にはさんだ。
本当だろうか? 4クールくらい使う気なのか?

1話 チーム名は…リトルバスターズだ

原作をほぼ忠実にトレース。
「恭介が帰ってきたぞー!」から始まり、野球チーム「リトルバスターズ!」を結成し、凛に女子寮潜入ミッションをさせる。
最後は、屋上でお菓子を食べている小毬と出会ってエンディング。

作画が全体的にちょっとアヤシイ気がしたけど、こんなものなんだろうか?
ゲームでのきちんと描き込まれた立ち絵のイメージが強すぎるのかな。
佐々美の声は民安じゃないんだね。さすがにアニメで一人二役はやらない様子。

オープニングは「Little Busters!」、エンディングは「Alicemagic」だった。すばらしい。
とりあえず、こまりんを観察してニヤニヤするアニメになりそうです。
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リトルバスターズ!(アニメ)

リトルバスターズ! 2話

2話 君が幸せになると、私も幸せ

俺得な小毬回。
理樹が屋上で会った小毬ちゃんを勧誘し、入団試験を経てリトルバスターズのメンバーになる。
理樹のナルコレプシーと「世界の秘密」の伏線も。

レノンのミッションで掃除するのって物置だったっけ?
風呂場を持ち回りで掃除しようみたいな話だったような気がしたんだけど。
けど、ちょいちょい小毬ちゃんのほんわかエピソードが補強されていたのは、とてもよかった。
クモの巣とか、鈴のスカートのほつれを縫ってあげるとか。
鈴の人見知りな演出も、アニメのほうがわかりやすいね。

まきいづみの声はキンキンしてて頭痛くなりそうだけど、こまりんはこれじゃないとね。
「ガッツとぉ~、勇気とぉ~、そして友情っ!!」のポーズは素晴らしい。
これこそアニメならでは、だね!

次回は姉御回の模様。
姉御、ハルカ、クド、美魚の順だったっけかね?
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リトルバスターズ!(アニメ)

リトルバスターズ! 3話

3話 可愛いものは好きだよ、私は

来ヶ谷のアネゴ回。プラス、はるちんの四字熟語辞典回。
授業前、アネゴに突然のお茶会に誘われるのと、真人とのバトルを経てリトルバスターズのメンバーになる。
真人の怒りが有頂天に達する回でもある。

作画が全体的にロリってるせいか、アネゴもなかなかかわゆくなっていた。
個人的にははるちんのほうが好きなんだけどね。
しかし実際問題、黒ヒゲ危機一髪でのバトルシーンをアニメーションにするのは相当大変だったろうと思うよ。
アネゴの刀捌きはなかなかに見応えがありました。

野球の練習シーンは、みんな体操服になっていたね。
ゲームではそのまま制服だったような気がしたけど。
女の子はスパッツをはいていた。
ブルマー派とスパッツ派はどちらが多いのだろうか。
私はどちらかと言えばブルマーかなぁ。スパッツは私服のときにでも履いてくれればいいんだ。

さて、次回予告は、いきなりのこまりんルートっぽいんだけど、果たして?
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リトルバスターズ!(アニメ)

リトルバスターズ! 4話

4話 幸せのひだまりを作るのです

クド登場回、及び小毬ルートその1。
クド公の出番はずいぶんあっさりだったなぁ。
まだリトルバスターズのメンバーにはなっていない。
クドはどうやって加入するんだっけかね?

メインは、小毬がお兄さんの夢を見ることを知り、理樹がそのいるかもしれないお兄さんについて気にしはじめる話。
小毬ちゃんの幸せスパイラル理論で、老人ホームに行って小次郎さんに会うところまで。
ゲームと違い、メンバーみんなでボランティアに行っていたね。

なんだか展開がやたらと早い気がするよ。
リトバスの魅力の八割は「楽しい共通ルート」にあったのだから、共通の楽しさをもっと存分に伝えてから個別に入ってほしかったように思うよ。
とりあえずはこのまま小毬ルートを消化してから共通ルートに戻るのだろうか。
まぁこまりんはとっても可愛いから、私は満足なのですがね!
クドファンには評判の悪そうな回だなぁ
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リトルバスターズ!(アニメ)

ちはやふる 1~3話

名作アニメ枠で紹介されていた「ちはやふる」を、とうとう観ることに。
来期に二期がやるという噂だね。
教養がなく、百人一首を一つとてマトモに覚えていない私は、「全釈 小倉百人一首」(福音館書店、1958年)を引っ張り出してきてみたので、そのあたりも少し気にしながら観てみようと思います。

まずはこのタイトルでもあり、主人公の名前でもあるコレから。

ちはやぶる神代もきかずたつ田川  からくれなゐに水くくるとは
  一七 在原業平朝臣

いろいろ不思議なことが起こったという神話の時代ですら聞いたことがない。
龍田川の水がこんなにも真っ赤に染まっているなんて。

紅葉の名所である龍田川に、もみじがたくさん散り流れている様子を詠んだ歌のようです。
「ちはやぶる」は「神」の枕詞で、神様の勢い、すなわち神威をあらわすようです。



第一首 さくやこのはな

主人公の綾瀬千早の小学校時代。
福井からの転校生の綿谷新の、かるたへの情熱に当てられ、日本一を目指すお姉ちゃんよりもスゴい、世界一を目指す夢を見つける話。

新の情熱はたしかにスゴかった。だってふすまに刺さってたもん。なにあれこわい
しかしあれを見て引かない千早もスゴい。私なら戦意喪失してしまいそうだ。

あんなに札をまき散らしていいのかと思って調べてみたのだけれど、競技かるたには「札押し」というルールがあるらしい。
すなわち、他の札を使って目当ての札をエリア外に出すことが認められているそうな。
平たく言って、付近の札を勢いで全部出しちゃってもOK!みたいなことのようだ。粗暴だ

千早が必死に取ろうとしていたのは、これ。

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の  われても末にあはむとぞ思ふ
  七七 崇徳院

瀬が早い滝川の水は、岩にせきとめられて二つに割れてしまうけれど、また一つになるものだ。
それと同じく、今は離ればなれになっている恋人にも、いつかは会おうと思う。
こんな、熱い恋の歌らしいね。ふぅむ。なにかの伏線だろうか?

---

千早が京王高尾線で、かるたへの情熱を失っている太一の話を聞いて思い出したのは、これ。

たれをかも知るひとにせむ高砂の  松もむかしの友ならなくに
  三四 藤原興風

だれを友達にしようか。
あの高砂の松もずいぶんと年老いているけれど、あれは人間じゃないし、昔馴染みでもないのだ。

この歌は、友をなくした老人の寂しさを歌ったものの様子。
きっと千早と新と太一は、一緒にかるたに情熱を燃やしていたのだろう。
そんな仲間だったはずの太一も、そして新も、もういなくなってしまっていた。
千早の喪失感は、この老人のそれと似ているのかもしれないよね。

---

サブタイトルにもなっていて、アバンでも詠んでくれるのは、これ。

難波津に咲くやこの花冬籠り  今を春辺と咲くやこの花
  王仁

冬には籠もっていたけれど、春になったからこの花咲いたよ!っていう歌。
作者と献上した相手にいろいろ確執はあったようだけれど、それは割愛。

これは競技かるたを始める前に、儀礼的に詠む序歌というものらしい。
べつにこの歌でなくてもいいけど、これを使うのが定番なのだとか。



第二首 からくれなゐに

イジメられていた綿谷新が、いじめっ子の真島太一とかるた大会で勝負する話。
サブタイトルは、「ちはやぶる~」の下の句だね。
「からくれない」は「韓紅」で、大陸から輸入された鮮やかな真紅の着物のような色のことを指す模様。

太一が新をイジメるのは千早のことを好きだからで、つまりヤキモチを妬いているんだね。
好きな子もイジメてしまう、小学生らしさが遺憾なく発揮されていた。

太一にメガネを盗られて、取り札が見えない新に代わって、千早が太一と勝負する。
ほら、私が1話で言ったとおりの展開になった!
よくわかんないからその辺の札を全部ぶちまけて、取ったことにするっていう。
マジでその戦法を使ってきたときには吹いてしまったよ!

純真な千早を裏切る罪悪感に耐え切れなくなった太一は、新にメガネを返す。

「これ、廊下でひろって……いや、盗ったんだ、俺が……」
「千早には言わないで……千早には、嫌われたくない……」
「真島、おめぇ……」「ひきょうなやつやの」
「でも、ちょっとわかるわ」

こうして、三人はきちんと仲間になったのだった。

しかし、千早のお姉ちゃんじゃないけど、かるたってやっぱりちょっと地味でダサいイメージがあるよね。
囲碁将棋のほうがまだスマートな感じが……。
千早はそのあたり、どう考えているんだろう?
家族には誰も大会で優勝したのを取り合ってもらえなかったようだし。かなしい



第三首 ふれるしらゆき

かるた仲間になった三人が地元のかるた会に入り、大会を目指す話。
三人は特訓を重ねて、心は一つになったかのようだった。

ちはやの才能は、耳がいいことなんだろうな、きっと。
最初の一字を聞いて動く瞬発力は、全国優勝をした新にも勝るもの。

そんな千早がたった一枚取れたのは、これ。

吹くからに秋の草木のしをるれば  むべ山風をあらしといふらむ
  二二 文室康秀

吹くと秋の草木がしおれる、すなわち「荒らす」から、山風を「あらし」と言うんだなぁ。という、言葉遊びな歌。

---

けれど、太一は遠い私立の中学に通うことになり、新は祖父が倒れたから福井に帰らなくちゃならなくなり。

「ひとりになるなら、かるたなんか楽しくない!」


千早は、自分だけが取り残されたまま、二人がどこかに行ってしまうように感じたのだろう。
それは卒業したら一緒にかるたができなくなる、ということだけじゃない。
三人でするかるたが楽しかったのは自分だけなのだろうか? そんなに簡単に捨ててしまえるものなのだろうか?
千早にとってはある種裏切られたようなもので、この楽しかった冬さえも否定されたように感じたからだろう。

「あたしだって怒ってんだからね!? 二人してあたしのこと置いてけぼりにして!」
「でも、こんなにさびしいのは、あたしだけじゃないよね!?」


三人の思いはやっぱりひとつだった。
大会で優勝はできなかったけれど、それでもたしかに何かを掴めたのだった。

この回は内容がぎゅっと詰まった、かなりの感動回だったよ!
ちょっとうるうるきてしまったもん。すばらしかった。

---

今回のサブタイトルに使われた歌は、これ。

あさぼらけ有明の月と見るまでに  よし野の里に降れるしらゆき
  三一 坂上是則

夜明けに有明の月が出ているのかと思ったほどに、吉野の里に降った雪は本当に真っ白だった。という歌。
有明月というのは、月齢25日ごろのそれを言うらしい。
夜明け頃に登ってくる、三日月とは逆の形をした細い月のこと。

このサブタイトルで使われている「降れるしらゆき」は、三人で雪合戦をするシーン、「ずっと一緒にかるたしようね!」の台詞のことかな。
そして、雪のように、その約束は春には溶けて消えてしまうものでもあったのだった。
落ちてくる桜の花びらは、まるで雪のようだったけれど、それはやっぱり違うもので。

「かるたを……かるたを一緒にしてくれて、ありがとな。千早も、太一も……。でも、たぶんもう会えん……」
「なんで……? あたしたちにはかるたがあるから、また会えるんじゃないの?」
「続けてたらまた会える! ぜったい会えるよ!」

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ちはやふる

ちはやふる 4~6話

第四首 しつこころなくはなのちるらむ

彼女ができて色気づいた真島太一に、綾瀬千早が大会で優勝することを条件にかるた部を作ろうと言い、大会を戦う話。
A級とかB級とかいうのは、全日本かるた協会とやらが主催する公式戦で好成績を収めると得られる級位で、B級は二段三段、A級は四段以上に相当するらしい。

太一は中学でも同好会でかるたをやっていた。
けれど、自分の才能にも気付いていた。太一は秀才だからね。

「俺は、青春全部かけたって、新より強くはなれない……」


そういう太一の目の前で、千早は戦い抜く。
彼女にとっては陸上ですら、かるたのトレーニングでしかなかった。

「青春全部かけたって強くなれない? まつげ君、かけてから言いなさい」


千早の決勝戦は、マジで燃えてしまったよ。
「ちはや」は絶対に取ってくれるものだと信じてはいたけれど、あの応酬の展開はウケたね!
彼女はたしかに青春を全部かけていたよ。太一にもわかったし、私にもわかった。
私にもそんなに熱くなれるものがあればよかったんだけどね。うらやましいよ

---

「やろう! かるたやろう、太一! 一緒に強くなろう、太一!」
「仲間がいたらきっと、強くなれるから!」


今回のサブタイトルの歌は、これ。

ひさかたの光のどけきはるの日に  しづこころなく花の散るらむ
  三三 紀友則

のどかな春の日だというのに、どうしてあわただしく桜は散ってしまうのだろう。
ようやくA級になって、太一とかるた部を作ろうと思ったのに、目標で、仲間だったはずの新は、どうしてかるたを辞めてしまっていたのだろうか。



第五首 よはのつきかな

新に袖にされた千早が、太一と一緒に福井まで会いに行く話。

新がかるたを辞めたのは、かるたのせいで祖父を殺してしまったと思ったからだろう。
このエピソードは、正直いまいちピンとこない。
そして、ラストの自転車で特急を追いかける新も、やっぱりピンとこない。
普通、あんなにちょうどよく併走できたりしないよ!

しかし、語るべきはそちらではないだろうな。
自らの情熱にまっすぐな千早と、そんな彼女に惹かれる太一が、なかなかに鮮やかだった。
そして、鼻水を垂らす千早はとても可愛いのだった。

---

今回のサブタイトルの歌は、これ。

めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に  雲がくれにし夜半の月かな
  五七 紫式部

友達と久しぶりに会ったけれど、顔もわからぬほどあっという間にその人は帰ってしまった。
それはまるで(10日ごろの)夜も半ばで沈む月のようだった。

会えた時間も短く、話せたのも二三言に過ぎなかった。
けれど、千早の思いはたしかに新に伝わっていた。
一度でも同じ夢を見た仲間なのだから、絆はそんなに簡単に切れたりするものではなかったのだね。



第六首 けふここのへににほひぬるかな

千早と太一の作ったかるた部に、大江奏という新入部員が加入する話。

奏は呉服屋の娘で、和服が好きだから弓道部に入るような、古典派の文学少女。
袴のまま走らされるような弓道部に失望した奏は、だからかるた部をのぞきに来るのだけれど、アノ感じに驚き、引いてしまう。
しかしそんな彼女に、千早は和歌の歌としての素晴らしさを教えてもらう。

「あたしの先生が言ってたんだ。かるたと仲良くなって、友達になれって」
「かなちゃんはもう百首と友達だよ。強くなるよ」


そう言って誘う千早に、奏は条件を出す。
ひとつは、千早に呉服屋のパンフレットのモデルになってもらうこと。
もうひとつは、大会に出るときには袴を着用すること。
うむ、どちらも素晴らしいアイディアだ。でかしたぞ奏!

ところで、このアニメの登場人物は泣いてばっかりだなぁ。

---

かなちゃんはいろんな歌の意味を教えてくれたけれど、私はこれで。
一人で店番をするかなちゃんが、ぽつりと漏らした一首。

もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし
  六六 前大僧正行尊

修行のために山入した山伏が、季節の終わったはずの桜を見つけたときにあふれた感情。
山桜よ、私はお前を見てとても懐かしく思う。だからお前も私を心から懐かしんでくれ。
こんな山奥では、私にはお前しか心の通じ合えるものがいないのだから。

奏の孤独が滲み出ているようだね。
学校でもはぶられて、友達のいない奏。自分は流行らない呉服屋でひとりぼっちだ。
けれど私はあなたの素晴らしさを知っている。だから、あなたにも私を認めてほしい。

そんな奏を認めたのは、千早だった。

---

今回のサブタイトルの歌は、これ。

いにしへの奈良の都の八重桜  けふ九重ににほひぬるかな
  六一 伊勢大輔

古の奈良の都で咲いた八重桜が、今日はここの辺(九重=平安の宮中)で美しく香っている。
昔の人の歌が奏の心には生きていて、それが千早へと伝えられていく。
そんな心の交わりを、ここでは掛けているのだろうね。
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ちはやふる

ちはやふる 7~9話

第七首 ひとこそみえねあきはきにけり

学年二位のガリ勉、駒野勉を勧誘する話。まごうことなき太一回。

千早には、たしかに才能があった。
太一の頭の回転をもってしても埋められない、生まれつきの才能。

――千早と俺じゃ、実力が釣り合わない。俺は名人目指してるわけじゃないから勝てなくてもいいんだけど……。
――だけど、あいつだったら……もしも、千早の練習相手が、新だったら……。
――千早はもっと強くなれるのか……?


千早は強引なスカウトで勉を引きずってくる。
彼は、15分で札を全て憶えるという話を聞き、ならすべて裏返して取って見せろと言う。
感覚派の千早は、時間が経つと記憶があやふやになってきて、頭脳派の太一に敵わなくなってくる。

――勝てるかもしれない……千早に……。
――『勝てなくてもいいんだけど……』? そんなわけあるか!
――千早! 目の前にいるのは、俺だろ!!


そうして、裏返しかるたで、太一は千早に勝利する。
けれど、勉は「どうせ一位になんかなれやしない」「僕はお前とは違う!」と言って拒絶する。
勝てるものでしか勝負しない。太一にとってのそれは、幼い頃の自分だった。

「かるたの才能なんて、俺だって持ってねえ。キツイけどやってんだ。負けるけどやってんだ」
「だって、勝てたとき、どんだけ嬉しいか!」
「俺は、仲間にするならかるたの天才より、畳の上で努力しつづけられる奴がいい」


太一の言葉は、自分に向けたものなんじゃないのかな。
勝つことの喜びを思い出して、千早と同じ土俵に立てるよう、努力していこうっていう。
この原動力は、やっぱり愛なんだろうか。
……たーくん、カノジョさんはどうしたの?

ちなみに、勉の思考回路はよくわからなかった。
そもそも一位になれなかったら、勉強に固執するのも難しいはず。
そして、からかわれるのが嫌なんだったら図書室にでも行けばいいのに。うぅむ。

---

さて、今回のサブタイトルの歌は、これ。

八重むぐらしげれる宿の寂しきに  ひとこそ見えね秋は来にけり
  四七 恵慶法師

雑草が生い茂る家はとても寂しく、誰も来る人はいない。けれど、秋だけはやって来ている。

これは勉の心情と掛けているのだろうか。
太一は無理に誘ったりはしない。けれど思いだけはしっかりと届いている。
……ちょっとうがちすぎだろうか?



第八首 たえてひさしくなりぬれど

千早が、3話の小学生大会で会った肉まんくんこと西田優征を勧誘する話。

思っていたけれど、千早の勧誘って本当に強引だよね。
「経験者はかるた部に入らなきゃダメ!」とか、よくよく考えたら勉を誘った理由も「学年二位で頭いいから」だもんね。
まぁ西田の場合はかるたが好きっていうのが透けて見えてたけどさ。

そんな彼にも、新の影がまぶたから離れずに、かるたから離れてしまっていた。

「かるたは才能なんだよ! 俺たちみたいのがいくら努力したって、綿谷新には勝てないんだ!」

そう言う西田と千早は、かるたで勝負する。
好きだけで続けてきた千早が、きちんと成長していることを証明するために。

千早がするような名前でのイジリは私は嫌いだけど、西田のキャラはなかなかいいよ。
うごけるデブって三倍くらいカッコよく見えるよね。
……でも、メインの三人ばっかり美形に描かれているような気がしてならない。

---

今回のサブタイトルの歌は、これ。

滝の音は絶えて久しくなりぬれど  名こそ流れてなほ聞こえれ
  五五 大納言公任

この滝(京都嵯峨の大覚寺の滝)は枯れて久しいけれど、滝の名前だけは水音のように流れ聞こえてくるものだ。

この滝は新のことだろうか。
かるたの神様の存在は、いなくなってから丸3年が経った今も、多くの人に影響を及ぼしているのだから。



第九首 しのぶれど

晴れて正式な部活動となったかるた部が、全国大会目指して合宿をする話。
と、千早と新の関係に嫉妬する太一の話。

かるた馬鹿の名がふさわしい千早は、初心者の奏と勉もビシバシしごいていく。
かつて自分が新にされたように、そしてそれを経て勝利の喜びを知ったように。
それをやり過ぎだと、太一は止める。

それはたしかに初心者に無理をさせてはいけないという思いもあるのだろうが、千早の向こうに透ける新を見たくなかったのかもしれない。
合宿の夜、あえて間接キスをしてしまうあたり、そしてエンディング直前の暗い太一に、その思いがよく見えるよ。
このことで、太一が自分の恋心をはっきりと自覚したのかもしれないね。

今回のサブタイトルの歌も、まさにこれ。

忍れど色に出でにけりわが恋は  ものやおもふと人の問ふまで
  四〇 平兼盛

この恋はだれにも気付かれないように隠していたけれど、とうとう外に表われてしまった。
物思いをしているのかと人に不審に思われるほどに。
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ちはやふる

ちはやふる 10~12話

第十首 ゆくもかへるもわかれては

瑞沢高校かるた部が、都大会に出る話。新入部員駒野勉回でもある。

はじめたばかりの勉と奏は、やはりなかなか勝つことができない。
しかし奏は初めての白星をあげる。かたや思い通りに取れない勉。
他の部員たちは、勝ち上がるために強い敵を自分らに当てようとしている。
そしてキャプテンの綾瀬千早は、全国大会で綿谷とかいう奴に会うために頑張っている。

「あの。僕、今日もう帰っていいかな?」
「だって、僕がいなくても勝星は足りてるし、一勝もできないし」
「どうせ全国大会に出るための数合わせなんだよ! だれでもよかったんだ! 大江さんじゃなくても! 僕じゃなくても!」
「全国大会出たいんだろ!? 全国大会で会いたいやつがいるんだろ!? そのことばっか考えてるじゃん!」


勉が腐る気持ちはよくわかる。
がんばっても、そもそも期待されていない。目指している人は、自分のことなんてまるで見ていない。
これはやはり嫉妬なんだろうか? それとも失望?
私がこの思考に陥ったら、たぶん二度とはい上がってこられないと思うよ。

千早は勉が自分のことをそんな風に思われていることにショックを隠せず、「ちはや」の札まで取られてしまう。
勉は……千早がそこまで調子を崩していることを聞いて、溜飲を下げたのだろうか……?
本当はかるたがやりたくないわけじゃない、自分のことを見てほしいだけ?
だから千早が自分を気にかけてくれていることが知れて、満足した?
これじゃただの構ってちゃんだけど……。

あるいは、勉は最初から自分でも思ってもいないことを言っていることがわかっていたのかもしれない。
ただ単に勝てない悔しさを八つ当たりしてしまっただけで。
だから、自分のせいでみんなの努力を無駄にしちゃいけないと思い、自分の気持ちに素直になることにしたのかも。

「逃がしませんよ、机くん」
「気がついてましたか? ここにいる人たちの足の甲、みんな皮膚が硬くなってたこになってる。畳の上で何年も正座をしてきた足です」
「私たちがなかなか勝てないの、当然じゃないですか。たこができるまで、がんばりましょうよ!」
「……かなちゃん、さっきの初勝利、おめでとう」


これで勉はかなちゃんルートに入ったのかもしれない。

---

さて、問題は太一の千早に対する気持ちなのだけれど……。
新は9話で、千早のアドレスを知っているはずなのに太一経由で誕生日おめでとうを伝えてきた。
そして、新は千早のメールを返さない。
太一曰く「千早は、俺と新のふたりのものだと思っているから」とのこと。

正直に言って、まるで意味不明だ。これが少女漫画か。
抜け駆けみたいなことしたくないってことなんだろうか?

今回のサブタイトルの歌は、これ。

これやこのゆくも帰るもわかれては  知るも知らぬも逢坂の関
  一〇 蝉丸

これがあの、地方へ行く人も都へ帰る人も別れ、知り合いともそうじゃない人とも会えるという逢坂の関なのだなぁ。

出会いがあって別れがある。別れがあるから出会いがある。
これは勉の気持ちのようでもあり、三人の三角関係のようでもあるよなぁ。



第十一首 あまつかぜ

都大会その2、A級2人を擁する北央高校との決勝戦の話。

ようやくチームとしてのかるたの戦い方がわかってきた瑞沢高校。
部長の太一が場を盛り上げ、ちはやがみんなをリードする。

「個人戦のとき、一枚はただの一枚だった。でも今は、チームの一枚を取りに行く!」


今回は西田にもスポットが当たった回だった。
対戦相手は、小学校時代にはまるで相手にならない初心者だったのに、今は格上のA級選手。

「俺、何してたんだろ……」「どうして俺は……」
「あぁ、そうだ……諦めたんだ……」


千早のことを、そしてチームのみんなのことをもっと理解しようとしはじめた太一。
勝つことを諦めた自分を変えようとする西田。
そして、自分のため、新に会うためではなく、チームのみんなのために戦うことを覚えた千早。
この三人の勝利で、瑞沢は全国進出を決めたのだった。

敵の北央は、ちょっと肩すかしだったね。特に千早の対戦相手。
なんかもっと大変な展開になるかと思っていたけども。
でも、勝負シーンはとてもよかったよ!

---

今回のサブタイトルの歌は、これ。

天つ風雲のかよひ路吹きとぢよ  をとめの姿しばしとどめむ
  一二 僧正遍昭

時よ止まれ。君は美しい。



第一二首 むらさきのゆきしめのゆき

都大会を終え、全国大会へ向けて揺れ動く気持ちたち。

都大会で勝ち残れなかった北央をはじめとする11校を背負って立つプレッシャー。
そして、かるたなんかにまるで興味を示さない家族や先生たち。

「太一あたし……全国大会、恐いみたい……」


でも実は、家族はちゃんと千早のことを見ていたし、先生だってみんなが頑張っているところを目の当たりにしたら考えを改めてくれた。
太一も部長らしくみんなをまとめてくれているし、他の3人だってきちんと努力している。
そうして、全国への思いは一つになっていくのだった。

今回のサブタイトルの歌は、これ。
意味はきちんとかなちゃんが解説してくれたね。

あかねさす紫野行き標野行き  野守は見ずや君が袖振る
  万葉集 額田王

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ちはやふる

ちはやふる 13~15話

第一三首 きみがため

近江神宮ではじまる全国大会と、千早の雄姿を観戦しに来る新の過去と現在の話。
ちなみに神社好きな私は、近江神宮は参拝済みの神社なハズなんだけど……まったく思い出せない。
ちゃんと写真まで撮っているのになぁ。すぐ隣の日吉大社のことなら思い出せるのになぁ。
なんだかくやしい。

団体戦を戦う瑞沢高校かるた部はしかし、千早が体調を崩して棄権してしまう。
千早不在でも二回戦までは勝ち上がったようだけれど、そこで負けてしまったようだ。
勉の初勝利は、なんと全国大会だった様子。すばらしい

貧血のような症状を起こしてしまった千早が握っていた取り札は、これ。

見せばやな雄島の海士の袖だにも  ぬれにぞぬれし色はかはらず
  九〇 殷富門院大輔

あの人に見せてやりたい。
松島は雄島のあまさんの袖だって、濡れたって色は変わりやしないというのに、私の袖はあなたを思って流す血の涙で、色まで変わってしまったのだから。

これは浮気者の夫を持つ奥さんの詠んだ、辛い恋の歌のようです。
話の筋には……あまり関係ないかな。

---

新の過去回想も、今年の全国大会を観戦しようと決意する心持ちと一緒に描かれる。
新は本当におじいちゃんが好きだったんだなぁ。
そして、おじいちゃんのかるたも好きだった。
そのおじいちゃんは、今でも自分の中に生きている。
だから、もう一度かるたをやり、千早と試合をしようと決意することができたのだろう。

「きみがため」からはじまる歌は二つあるのだけれど、今回のサブタイトルの歌は、たぶんこっち。

君がため惜しからざりし命さへ  長くもがなと思ひけるかな
  五〇 藤原義孝

君に会えるのならこの命は惜しくないと思っていたけれど、一度会ってしまえばいつまでも長らえたいと思ってしまうものだ。

この歌は、ひょっとして新のことを言っているのだろうか?
頑張っている千早の姿を一目見られれば満足だと思っていた。
けれど、見てしまえばもっと見たくなってくる。
自分の前であんなに楽しそうにかるたをしていた、あの千早の姿を。
新にとって、それは良きかるた仲間としての千早なのだろうか? それとも……?



第一四首 はなよりほかにしるひともなし

全国大会その2、千早が個人戦で最年少クイーン・若宮詩暢と当たる話。

詩暢はツリ目でキツそうなルックスなのに、ファッションセンスはダサくて可愛いもの好きっていうギャップに萌えられそうな女の子。
だけど、それ以前にマジでヤバい強さ。
笑いしか出てこない。

千早が負けるところって、冷静に考えて小学校時代の新との試合しかきちんと描かれていないのだよね。
都大会でひやっとするシーンとかはあったけどさ。でもその弱点は克服したわけだし。
だからなんとなく「千早なら結構いい戦いしてくれるだろう」とか思ってたわけ。
なのにあれだよ! フルボッコだよ!

圧倒的な技術の差と、機械のような精密さ。
詩暢を前にして、千早は自信を失いかけてしまう。
けれど、自分を信じている人がいる。そして、自分は自分を信じてここまでやってきた。
思えば、新と最初にやったときだってこんな感じだった。
初心に立ち返った千早は、3話で新からたった一枚取れた「吹くからに~」から、確実に取っていくことにしたのだった。

今回のサブタイトルの歌も、まさにこれ。
6話でかなちゃんがこぼした歌、「もろともにあはれと思へ山桜~」だね。
自分が頑張ってきたことは誰にも否定できやしないんだ。

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そういえば、アバンで太一もまた決意を新たにしていたよね。

「西田……B級って、B級としか当たれないんだよな……」


これはきっとA級を本気で目指すことを決めたんだと思う。
千早を取られたくない。まずは同じ土俵に上がるんだ。きっとこういうこと。
そうだよ、青春全部かけたって取る価値がある札なんだよ!



第一五首 つらぬきとめぬたまぞちりける

全国大会その3、綾瀬千早対若宮詩暢の続きと、B級決勝戦を戦う真島太一の話。

クイーンの詩暢は、やっぱりとても強くて、総合的な実力ではかなわない。
それでも、千早は思うのだった。

「ああ、もっと速く、もっと自由になりたい!」
「身体がこわばるほど強い相手を前にしても、自由に、もっと自由に!」


新の前で宣言した途方もない夢、「クイーンになる」。
それがいま、形として、目の前にいる。

「あぁ、今日だ。今やっと、千早の夢が、本物の夢に……」


それは太一も同じ。
新という千早の目標が近くなった今、自分がもっと強くならないと千早の視界には入ってくれない。
だから、強くなりたい。もっと強く。

そういった青春のほとばしりが、今回のサブタイトルの歌。

しらつゆに風のふきしく秋の野は  つらぬきとめぬ玉ぞちりける
  三七 文屋朝康

白露がついた草の生える秋の野原に風が吹くと、それはまるで散らないように糸でまとめていない白玉がはらはらと散るように見える。

全国大会で散ったのは、汗と、涙と、それから情熱と。
それらが輝く様子は、まるで宝石のように美しい情景だったのだった。

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全国大会と夏休みも、これでおしまいなのかな。
前々から思っていたけれど、このアニメはかなり展開が早い。
ぐだぐだと心情を語られるよりはよっぽどいいけどね!
ただ、個人戦もどうせなら袴で戦ってほしかった。私も和服は好きだよ!
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[視聴中] アニメ
ちはやふる